〜、〜」

「はいはい。何かな〜?」

「ヒーマーーーーー」

「あら、残念だけど私は暇じゃないんだよねー。」

「…」








れない









「ほら、明日はアレだろ、隣町の祭りの日じゃねぇか。」

「あ、そういえばそうだねー。もうそんな時期かぁ。」



傘貼りの作業を止めずに銀時に返事をする。
さっきからずっとこんな感じで会話を続けている。



「忘れてたのかよ!!」




「だって昼間は八百屋でバイトして〜夜は傘貼りで〜…
空いてる時は神楽チャンと遊んだり、神楽チャンと新八をイジメたり…」




「結局神楽と遊んでるんじゃねぇか!!しかも新八も一緒に!!!羨ましいぞ!!!!
てゆうか今、夜じゃねぇのに傘貼りしてるし!」



「今はお金を稼ぎたい年頃なのー。って羨ましがるなよ。」




「だってよォ、が俺と一緒に居る時間よりも昆布娘と一緒に居る時間を優先するなんて…!!
しかも新八も一緒に…!!!」


ヒドイヒドイと嘘泣きを始める銀時。その歳で恥ずかしくないのか…!!!



「あー〜、、ヨシヨシ。嘘泣きするなよー」



放置していたら永遠嘘泣きが続けられそうだったので、仕方なく傘貼りを中断。
銀時のフワフワの髪に手をあて、頭を撫でてやる。




すると銀時が胸に顔を埋めてきた。




「ちょ…っ!どこ触ってんのよ!!」



銀時を剥がそうとするが、所詮相手は男。
敵うはずもない。


ふぅ、とため息を吐き、諦めて銀時に身をゆだねる。


しばらくそのままの状態が続き、コイツ寝てるんじゃないかと疑い始めたとき、
やっと銀時が口を開いた。



「最近さ…、冷たくねぇか?」

「ん?そう…?別に普段と変わらないと思うけど…」

「いいや、冷たい。俺たちが付き合い始めた頃と比べたら一目瞭然だ。」

「えぇ…?いや、同じはず…」

「いや、違う!絶対に違うね!!」




がばっと顔を上げた銀時と目が合う。
久しぶりに接近した顔。
やっぱりまだ慣れないのか、恥ずかしくて目を逸らしてしまう。



「そんな自信たっぷりに言われてもねぇ…」

「ほらァ!今だって目、逸らしたじゃねぇかァ!!」

「それは…!!!」



恥ずかしいから、だなんて言えない。
言ったら銀時にからかわれるのが目にみえてる。



「それは…何だよ。」

「−っ、言えない!!男のくせにそんなこと聞いてくんな!!馬鹿!!」

「馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぞ!!何だよそんなに俺には言いたくないのか?!
俺なんかに話すことは何も無いってかァ?!」

「誰もそんなこと言ってないでしょーが!!てゆーか、子供みたいなこと言うな!」

「じゃあ本当の事言えよ!」

「あぁわかったわよ言うわよ!!久しぶりに銀ちゃんの顔を間近で見たから恥ずかしかったの!!
これで気が済んだか馬鹿!!」





「…・・あ・・…・・」


言ってしまった…!!!!!
銀時が言っていたように、馬鹿って言ったほうが馬鹿なのかな…そんな事を思った。
























「っ?!」












…何しやがるんだコノヤロー。
今日はまだ歯、磨いてないのに。



きっと真っ赤になっているであろう顔で銀時を睨む。



「へへ、嬉しいなァ」



銀時は私に睨まれているのを全く気にせずに満面の笑みを浮かべて笑っている。


「な、何がよ。」


銀時だけ余裕って感じで嫌だったから聞いてみた。



「いやァ、も俺と同じで恥ずかしいとか思ってるんだなーって解ったからさァ。」




「…え」



「俺もさ、と一緒に居るといつもドキドキしてんだぞ」


ほら−、そう言って銀時はを抱きしめた。



「…ほんとだ。ドキドキいってる。私と同じなんだね。」

「あァ。同じだ。」
























「さっきはゴメンね、銀ちゃん。」

「俺こそ。悪かった。」

「ううん、銀ちゃんは悪くないよ!」

「いや、だって全然悪くない!」

「銀ちゃん…!!」

…!!」












「何かあそこの家からバカップルなオーラが出てるアル…」












−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


銀魂夢二作目。

甘いのか?これは甘いのか?!


まだまだ似非銀時続きます(爆




2005/2/13


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